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31 「マドリーのためなら無給でも…」退団説浮上のS・ラモスが残留を宣言! ペレス会長との確執の真相は

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エル・ブランコ(白の意、レアル・マドリーの愛称)が誇るタフなカピタンから、“生涯マドリー”宣言が飛び出した。

現地時間5月30日、レアル・マドリーに所属するスペイン代表DFのセルヒオ・ラモスが緊急記者会見を開き、物議を醸していた自身の去就について口を開いた。

ここ数日、世間を騒がせてきた一連の騒動。スペイン・メディアは、今年3月に行なわれたアヤックスとのチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦の第2レグ終了後、フロレンティーノ・ペレス会長と揉めたことをきっかけに、S・ラモスが「真剣に」マドリー退団を考えていると報じていた。

さらに選手本人の元には、ユベントスマンチェスター・ユナイテッド、さらには中国のクラブからビッグオファーが舞い込んでいるとも伝えられた。2005年の夏にセビージャから移籍して以来、14年の長きに渡ってマドリーに心血を注いできた男の行方が大きな注目を浴びたのだ。

緊急記者会見の場であらぬ噂を一蹴


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渦中の身となったS・ラモスは、「すべてのことを明確にするためにここに来た」と語気を強め、会見の冒頭で次のように言い放った。

「まずはじめに、自分自身の去就に関する憶測、僕の周りの人たちとの衝突の噂に関して、それは事実無根だとハッキリ言いたい。僕はここで引退したいし、ここでの契約を全うしたいと思っている」

「もちろん、過去を含めて悪いシーズンを送った後はいつだって、もうクラブを去るべきだと思う瞬間はあるよ。だけど、個人的にサヨナラを言うべきときは、勝利を手にした後だと考えている。そのほうが自分らしいからね。自分の夢は、ここで引退すること。マドリディスタとして、このクラブのためならば無給でプレーしてもいいとさえ思っているよ」

マドリーへの忠誠をあらためて強調し、退団報道を一蹴したS・ラモス。確執が取り沙汰されたペレス会長との関係性についても触れた。

「フロレンティーノとは父と子のような関係だ。お互いをとても愛している。昨日も会ったけど、僕たちはお金のことは1分も話していない。会長とは100パーセントの信頼関係があるんだ。ただ、僕にとって少し好まざることがあったのは事実で、それには少し傷つけられた。だから、そういった問題を解決するために面と向かって話す必要があったんだ。でも、親と言い合うことが一度もないなんて、みなさんも思ってないでしょ?」

「中国からのオファーがあったのは事実だけど…」


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さらにS・ラモスは、中国クラブからのオファーがあった事実を明かしつつ、それをみずから会長の前で断ったエピソードを明かした。

「昨日、会長と会ったのは事実だ。その話し合いのテーブルの上に、中国のクラブからのオファーがあったのも事実だよ。嘘はつかない。だけど、僕が中国行きを考えたこと、クラブに契約解除を申し出たことは一度もない。僕とマドリーの間には契約があり、僕とクラブはそれを契約を確認し合う、それだけだ。メディアでは会長が『セルヒオを売って、お金の稼ごうとしている』なんて安っぽい話が出ているけど、そんなことはないよ。あり得ない。事実じゃない話が広まっていくことに本当に悩んでいる。うんざりするね」

そして、33歳のベテランCBは繰り返す。マドリーでキャリアを終えると宣言した。

「いま意図しているのは、会長とともに新しいマドリーを作り上げて、将来を見通すことだ。僕もこのクラブのために働けるだけの体力と精神力が続く限り、プレーする。その限界がいつやって来るのかは分からないけどね」
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今シーズン不振に喘いだクラブの再建に向け、不協和音になりかねない問題を自身の言葉で取り除いたS・ラモス。はたしてそんな頼もしきカピタンを擁するマドリーは、来シーズンに再起を図れるのか。大型補強が噂される銀河系軍団の動向に、引き続き注目だ。