激フットボールNEWS

国内外問わずサッカー最新NEWSを配信!

批判集まるエジル、アーセナル指揮官は放出容認か 高額サラリーもネックと英紙報道

アーセナルのMFエジル【写真:Getty Images】
アーセナルのMFエジル【写真:Getty Images】


エメリ監督体制では不動の存在になれず EL決勝でのパフォーマンスが批判の的に

 アーセナルのウナイ・エメリ監督が、チームの人件費圧縮のためにも今夏に元ドイツ代表MFメスト・エジルの放出を受け入れる姿勢だと英紙「イブニング・スタンダード」が報じている。

 エジルは現在2021年までアーセナルと契約を交わしており、選手自身は残留を望んでいる。しかし、エメリ監督体制では必ずしも不動の存在とは言えない状況で、チェルシーに1-4で敗れたUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝戦がそうだったように、大一番で本領を発揮できないことが多く、ファンからも批判を集めている。

 そんなエジルを、エメリ監督も条件次第では放出候補の1人と見ているようだ。その存在がネックとなるのは週給35万ポンド(約4800万円)というエジルの高額サラリーだ。EL決勝で敗れ、来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃したことで、来季に見込める収入が減り、このままではチーム再建に投じる資金は限られたものとなる。

 ウェールズ代表MFアーロン・ラムジー(→ユベントス)の放出や元チェコ代表GKペトル・チェフらを放出するとはいえ、さらなる人件費圧縮が必要になると見られているアーセナル。そうなればチームトップの高給取りであるエジルは放出候補であり、エメリ監督は適切な買い手が見つかった場合には放出も辞さない構えなのだという。

 EL決勝の後半途中に19歳MFジョー・ウィロックとの交代を告げられ、失意のまま2018-19シーズンの最後を迎えたエジル。今季途中にはセリエAインテルからの関心や、中国への移籍も噂されていた。ドイツが誇る司令塔の去就は、今後も注目を集めそうだ。

Jリーガー、ジャーナリスト、サッカー好きタレントが選ぶ「CL決勝史上最高の試合」

チャンピオンズリーグ
チャンピオンズリーグ決勝史上最高の試合は…? [写真]=Getty Images



【CL決勝史上最高の試合】

小野伸二北海道コンサドーレ札幌

2004-05 ミラン 3-3(PK2-3) リヴァプール

 前半のうちにミランが3点をリードしていたのに、リヴァプールが追いついてPK戦で勝利。決勝戦で3点差を追いつくということを含めて本当に奇跡的だったので、これが僕の選ぶ最高の試合です。


西部謙司/サッカージャーナリスト

2004-05 ミラン 3-3(PK2-3) リヴァプール

 3-0を追いつかれるのは、このレベルの試合ではまずない。ファーストレグのリードをセカンドレグで引っくり返されることはよくあるが、前半に3-0にまでしたチームがまさか追いつかれるとは思いませんでした。ミランもそう思ってしまったのは油断だが、リヴァプールの鬼気迫る追撃はアンチェロッティ監督も「説明がつかない」と述懐している。

 PK戦でのGKドゥデクの「スパゲッティ・ダンス」は、かつて、同じくPK戦で優勝したときにGKブルース・グロベラーがとった動きを真似たもの。リヴァプールが培ってきたファンとの絆、歴史へのリスペクトが表れた感動的なファイナルでした。


■小澤一郎/サッカージャーナリスト

1998-99 マンチェスター・U 2-1 バイエルン

 アディショナルタイムにユナイテッドが2点を取って逆転したのを見て、サッカーの怖さと、こんなことがチャンピオンズリーグ決勝で起こってしまうのか、というのを感じました。その後、“イスタンブールの奇跡”などもありましたけど、一番目の当たりにしたというか、今でも鮮烈に覚えているのが、あの試合のスールシャールシェリンガムのゴールです。

 試合内容的にはそんなにバチバチしていたわけではなく、開始早々にバイエルンが点を取って、その後の展開は一進一退というか、ユナイテッドが一方的だったわけではなかった。決勝らしくかなり手堅い試合で、「ああ、このまま終わったら凡戦だな」と思っていたら、最後の最後で奇跡があったので。喜びに湧くユナイテッドと、崩れ落ちるバイエルン。サッカーの光と影をこれほど分けるのかっていう、それほどの試合でした。


■ベン・メイブリー/サッカージャーナリスト

1998-99 マンチェスター・U 2-1 バイエルン

 90分で見たら、決して最高に面白い試合だったとは言い難い。しかし、ストーリー性を好むイングランド人にとって、あのクライマックスを超えるものはない。ユナイテッドにとっては劇的な1シーズンの末に、イングランドフットボール界全体にとっては少しずつ立ち直る10年間の末に、信じられないほどの喜びが爆発した後半アディショナルタイムは一生忘れられません。

 ヘイゼルの悲劇に続いた5年間の欧州大会出場停止処分が終わり、イングランド勢の復帰をリードしたのはユナイテッド。しかし、同悲劇までイングランド勢が毎年のように欧州を制覇していたのに対し、処分の期間を終えてからかなりの差をつけられてしまっていた。それでもユナイテッドは、失敗とニアミスを繰り返しなから経験値を上げ、年々成長を見せました。『Beckham… into Sheringham… AND SOLSKJÆR HAS WON IT!』という名実況で、そのストーリーが完結しました。

 また、さらに特別だったのは、古き良き時代の最後でもあったということ。現在、出場枠が増えるにつれ、国内でのライバル関係が欧州舞台にも波及してしまい、イングランド勢だからといって自分の応援するクラブ以外を応援するのは考えられないことです。しかし、20世紀末まではそれが当たり前でした。ユナイテッドファンにとどまらず、どのクラブが好きでもイングランドの全フットボールファンが同じ喜びを分かち合った、最後の瞬間だったのかもしれません。


森山直太朗/歌手

1994-95 アヤックス 1-0 ミラン

 リヴァプールが大逆転した試合も、マンチェスター・Uvsバイエルンも歴史に残る名勝負で、当時はものすごく興奮してみていたけど、そこまで思い入れがなくて……。そう考えたときに、アヤックスチャンピオンズリーグを制覇したというのは、今振り返ってみてもやっぱり興奮したなと思います。

 時代的にはセリエAに流れていっていたけど、僕はウインガーを置いたサッカーが好きだから、アヤックスは見ていてすごく面白かった。国内リーグでは敵なしの強さで、だけど同時に、欧州のレベルでは通用しないかもしれないと思っていました。それが破竹の快進撃でチャンピオンズリーグを制したから、この決勝はすごく印象に残っています。

 GKがファン・デル・サールで、ダーヴィッツセードルフもいて、リトマネン、ブリント、デ・ブール兄弟にライツィハーミランから帰ってきたライカールトもいたし、今思えば、そりゃ強いわってなるんですけどね(笑)。

コパ・アメリカ日本代表背番号決定!川島永嗣1番、久保くんさん21番!!

no title



10番は中島!コパ・アメリカに臨む日本代表の背番号が決定…前田が9番、久保は21番に 

南米サッカー連盟CONMEBOL)は1日、14日にブラジルで開幕するコパ・アメリカ2019の公式リストを公開した。招待国として参加する日本代表の背番号も明らかになっている。 


46回目を迎える同大会は、CONMEBOL加盟の10カ国に加えて、招待国としてアジアから日本とカタールが参加する。森保一監督率いる日本のメンバーには東京五輪候補に挙げられる選手が多く選出された。 

今回のコパ・アメリカで10番を背負うのは中島翔哉(アル・ドゥハイル)に。9番は前田大然(松本山雅FC)が背負うほか、三好康児横浜F・マリノス)は11番に決まった。ロシアW杯で9番を着用した岡崎慎司(レスター)は18番となった。注目の久保建英FC東京)は21番に決定している。 

CONMEBOLが発表した背番号は以下の通り。 

■GK 
1 川島永嗣ストラスブール/フランス) 
12 小島亨介(大分トリニータ) 
23 大迫敬介(サンフレッチェ広島) 

■DF 
2 杉岡大暉(湘南ベルマーレ) 
4 板倉滉(フローニンゲン/オランダ) 
5 植田直通セルクル・ブルージュ/ベルギー) 
14 原輝綺(サガン鳥栖) 
15 菅大輝(北海道コンサドーレ札幌) 
16 冨安健洋(シント=トロイデン/ベルギー) 
19 岩田智輝(大分トリニータ) 
22 立田悠悟(清水エスパルス) 

■MF 
3 中山雄太(ズヴォレ/オランダ) 
6 渡辺皓太(東京ヴェルディ) 
7 柴崎岳(ヘタフェ/スペイン) 
8 伊藤達哉ハンブルガーSV/ドイツ) 
10 中島翔哉(アル・ドゥハイル/カタール) 
11 三好康児横浜F・マリノス) 
17 松本泰志(サンフレッチェ広島) 
20 安部裕葵(鹿島アントラーズ) 
21 久保建英FC東京) 

■FW 
9 前田大然(松本山雅FC) 
13 上田綺世(法政大学) 
18 岡崎慎司レスター・シティイングランド) 

コパ・アメリカ 日本代表戦の日程(日本時間)】※DAZN独占配信 
グループC第1節:6月18日(火)8:00~ vsチリ 
グループC第2節:6月21日(金)8:00~ vsウルグアイ 
グループC第3節:6月25日(火)8:00~ vsエクアドル

韓国のトロフィー踏みつけ&放尿ポーズに中国メディア「再発を防ぐ唯一の方法がある」

no title


韓国のトロフィー踏みつけ&放尿ポーズに中国メディア「再発を防ぐ唯一の方法がある」 

 U-18韓国代表が中国で開催された国際ユース選手権『パンダ・カップ2019』の優勝トロフィーを踏みつけた問題で、中国『環球時報』が“再発防止策”を挙げた。 

 韓国は同大会で3戦全勝を果たして優勝したが、セレモニーの際にトロフィーを踏みつけながら記念写真を行ったほか、トロフィーに向かって用を足すような仕草を見せた選手もいたとして批判が殺到。大会組織委員会から優勝を剥奪された。すでに同代表チームや大韓サッカー協会(KFA)は謝罪を行っているものの、騒動が収束する気配はない。 

 同メディアは「韓国人たちは謝罪したが、それは中国国民の怒りを落ち着かせるのに十分ではなかったようだ」と指摘している。 

 それでも「同様の問題が起きるのを防ぐ唯一の方法がある」とし、「彼らにサッカーで勝たなければならない」と、ピッチ上でリベンジすることが必要だと主張した。 

「自分と重なる」と語るピルロ、デ・ヨングを絶賛「現段階で最高のMF」

フレンキーデヨング

ピルロ絶賛のデ・ヨング

元イタリア代表MFアンドレア・ピルロは、FCバルセロナに新加入するフレンキー・デ・ヨングについて語る際に惜しみなく賛辞を送っている。


『Daily Mail』のインタビューに答えたピルロは、今シーズン、自身の注目を強く集めた選手がいると強調している。その選手がチャンピオンズリーグで躍進を見せたヤング・アヤックスの1人であり、来シーズンは、バルサでプレーするデ・ヨングである。

ピルロは、「デ・ヨングは現段階で最高のMFだと思う。個性、テクニック、MFをプレーするために必要な全てを兼ね備えている」と語ったのに加え、デ・ヨングのプレーが現役時代の自分を彷彿とさせるとさえ口にしている。

躊躇することなくデ・ヨングが「自分と重なる」と語ったピルロは、「その視野の広さだ。彼はピッチと他の選手達の動きを理解している。非常に優れた選手だ」とデ・ヨングを称賛している。

「批判なんて朝食だ」「さっきも食べてきた」イブラヒモビッチ、自らの振る舞いに対する批判に名言で一蹴!

自らの蛮行に対する批判に“イブラ節”炸裂

自らを「神」や「獅子王」と呼称する男が、またも"らしい"発言を炸裂させた。
昨年3月にマンチェスター・ユナイテッドからロサンゼルス・ギャラクシーに電撃移籍したイブラヒモビッチ。そのデビューシーズンには、MLSの27試合で22ゴール・10アシストという圧倒的成績を残してリーグMVPを受賞するなど、健在ぶりを遺憾なく発揮。今シーズンも11試合で10ゴールと格の違いを見せつけている。

 しかし、強すぎるパーソナリティーを持つがゆえに、ピッチ上で相手選手と衝突することもしばしば……。とりわけ今シーズンは、その"暴君"ぶりが顕著に表われてしまっている。

 先月29日に行なわれたソルトレーク・シティ戦で、マークにつかれていた相手DFのネダム・オヌオハに向かって、「お前をやってやる。傷つけてやる!」と言い放ったことが物議を醸した。

 さらに今月11日に開催されたニューヨーク・シティ戦でも物議を醸す行動をしてしまう。自身のシュートのこぼれ球を拾って攻撃に転じようとした相手GKショーン・ジョンソンと衝突。背後からの不可抗力でぶつかっただけだったが、腹を立てたイブラヒモビッチは相手の喉元を掴んで、ねじ伏せてしまったのである。

 いずれも蛮行とも言える振る舞いだ。ニューヨーク・シティ戦での暴力行為には、MLSの懲戒委員会から2試合の出場停止と罰金処分が命じられた。
その出場停止処分が明けのスポルティング・カンザスシティ戦で、1ゴール・1アシストを記録して勝利に貢献した元スウェーデン代表FWは、試合後の取材で、自身への「傲慢」との批判に"イブラ節"を展開した

「批判? そんなもんはいつものことだ。俺の大好物で、今日も朝食で食べたし、ランチでも口にした。さっきだって食べたよ。それくらいのプレッシャーがあるなかでプレーするのがたまらないんだ」

 20年に及ぶプロキャリアで、強靭なメンタリティーを構築してきた生けるレジェンドにとって、その程度の批判は取るに足らないことなのだろう。

バルセロナ、売上高記録更新の 裏で見え隠れする財政危機の兆候


史上最高額でパリSGへ旅立ったネイマールの移籍金により、2017-18シーズンの売上高でクラブレコードを更新したバルセロナ。昨季はピッチ内でも2冠を達成しておりマネージメントの成果、と言いたいところだが、巧妙なカラクリによって隠された実態があった。

文 木村浩嗣

 冬の移籍市場でのフレンキー・デ・ヨンクとケビン・プリンス・ボアテンク獲得は、ジョセップ・マリア・バルトメウ会長下の今のバルセロナを象徴しているように見える。1つはかつてのレアル・マドリーのように大型補強を魅力増に結び付けるやり方、もう1つはクラブカルチャーからの脱却である。

 2017年夏にネイマールを強奪されたことで、何かのタガが外れた。巨額の移籍金を手にしたフロントはウスマン・デンベレ(1億2000万ユーロ)や翌冬のコウチーニョ(1億3500万ユーロ)などに史上最高額の3億6000万ユーロを費やす。昨年夏は比較的大人しかったが、今度は来季からの加入となるF.デ・ヨンクに7500万ユーロである。

 ネイマールの移籍金2億2200万ユーロが計上されたおかげで、2017-18シーズンの総収入は前年比29%増、史上最高の9億1400万ユーロを記録した。景気の良いことばかりだが、その裏で財政的危機を表す指標が2つある。

 1つは年俸の高騰。ネイマールが去ったにもかかわらず2017-18のトップチームの年俸は約1.5倍になり、2015-16の売上高全体を上回るとんでもない額になった。前述の史上最高の売上高をもってしてもこの年俸インフレは吸収し切れず、サッカー以外のセクションも含むスポーツ選手全体の年俸が売上高に占める割合は70%に高騰した。健全経営の目安が55%だから、これは明らかに危険水域。前年の反省から今季は年俸の7%減を目標としていたが、イニエスタパウリーニョアンドレ・ゴメスらの放出で果たして達成できたのだろうか?

 2つ目は膨れ上がる負債。クラブがソシオ総会に提出した決算書によると、その額は1億5700万ユーロ。これでも凄い額だが実際はこの3倍以上ある、と言われている。負債の計算方法はいくつかあるのだが、クラブは伝統的に採用していた方法を止め、基準の緩いプロリーグ協会(LFP)方式を採用、見かけ上の圧縮を図ったうえでこの額なのだ。1年前、バルトメウ会長自身が負債額を2億4700万ユーロと認めていた。それが今、実際のところはどうなっているのか。

 クラブ規約には、負債額の上限を超えれば会長以下、執行部が辞任しなければならない、と定められている。このペナルティを恐れ、規約に負債額の計算方法が規定されていないのをいいことに、一種の粉飾が行われたのだった。


失われる“バルセロナたるもの”

 お金の話からスポーツ面に話題を移せば、F.デ・ヨンクの獲得の裏でデニス・スアレスアーセナルへレンタル。K.P.ボアテンクが来る直前にはムニルが放出されたし、ネイマールの代役になるはずだったジェラール・デウロフェウも1年後に売却済みである。鳴り物入りでやって来る新戦力に追い出される格好で、下部組織育ちの選手がクラブを後にする例が続いている。カンテラーノがトップチームに定着したのは2013-14にトップ昇格したセルジ・ロベルトが最後。地元で愛されプレースタイルを受け継いだ下部組織出身者をベースにロマーリオミカエル・ラウドルップロナウジーニョら世界的なアタッカーを連れて来て、コンペティティブでしかもコストを抑えたチームを作る、というモデルは、特にバルトメウ会長の代になってないがしろにされているように思える。補強選手の人選という点でもパワー系のパウリーニョアルトゥーロ・ビダル、K.P.ボアテンクは、例えばクライフの好みからは外れるものだ。

 折しも、カンプノウからの客離れが続いている。テロと独立による政情不安定で観光客が減少した影響で、昨季の平均観客数は 約 6万8500人。前年比9000人減と落ち込んだ。今季は約7万5200人(収容率76%)と回復したものの、過去最高だった2015-16の7万7900人には及ばず、期待したほどではない。

 是が非でもCLを獲りたい、という執行部の願いは伝わってくるが、その代償にバルセロナバルセロナたるものにしてきた大事なものを失うのでは、損な取引のように思うが……。